遮光カーテンの役割といえば窓からの光を遮ること。
そのため、遮光カーテンには光を遮る目安として、1 級遮光、2 級遮光、3 級遮光といった遮光等級がつけられています。
しかしながら遮光カーテンの遮光性は、そのカーテンの色や織柄でも変わることをご存知でしょうか?
遮光性の高いカーテンを買ってみたけれど、実際に掛けてみたら思ったよりも暗くならなかった……
そんなことにならないように、ここではカーテンメーカーの専門家が、遮光カーテンにおける色と遮光性のしくみをご紹介します。
1. 遮光カーテンの色の濃淡による遮光性の違い
基本的に遮光性能を表す遮光率は、生地の素材や織り方により決まります。
一方で、同じ遮光生地であってもその生地を染める色によって遮光率が変わることがあります。
一般的に、濃い色は遮光性が高く、淡い色は遮光性が低くなる傾向にあります。
一方で、同じ遮光生地であってもその生地を染める色によって遮光率が変わることがあります。
同じ遮光等級に分けられているカーテンの場合でも並べて比べると遮光性の違いが存在するのですが、これは遮光等級内の僅かな%の違いが人間の目には違いとして大きく写っているためです。
では、なぜ同じ生地の遮光カーテンでありながら、染める色の濃淡で遮光性に差がつくのでしょうか。
理由の一つに色の持つ性質があります。
人間の目が色を認識するとき、その色素が反射した光の色を見ていることになります。色素がすべての光(可視光)を吸収したときは黒に、反射したときは白に見えるのです。そのため、色の濃い遮光カーテンでは生地の色素自体が光を吸収するため、通り抜ける光はより少なくなり、遮光性は高くなります。
一方で色の淡い遮光カーテンでは、生地の色素は光を吸収しないため、遮光性が低くなるのです。
部屋をなるべく暗くしたい場合など、より高い遮光性を求める場合は濃い色のお選びいただくことをおすすめします。
同じ遮光等級であっても、
濃色のほうがより遮光性が高くなる
関連リンク:遮光カーテンを色から探す
2.遮光カーテンの色ごとの遮光性の違い
濃色と淡色における遮光性の違いをご紹介いたしましたが、それでは、実際に色彩の違いで遮光性が変わるのでしょうか? 無地の遮光生地を例に比較してみましょう。
この生地はほとんどの色が 1 級遮光ですが、透けやすい一部の色は 2 級遮光になります。
このように同じ生地であっても、淡い色から濃い色まで、色合いや濃淡に幅があります。
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知って損なし!
専門家が教える遮光等級による明るさの違いとは?
2-1.ナチュラル色(アイボリー、ベージュ、ブラウンなど)
アイボリーやベージュは淡色であるため、カーテンの向こう側にある置き物の影がはっきり見える程度の遮光性となっています。淡い色なので比較的遮光性は低くなる傾向にあります。
プロがセレクトしたナチュラル色のおすすめ遮光カーテン

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アイボリー13色日本製防炎遮光カーテン
生地、染色、プリント、縫製と全て日本製商品です!日本の繊細な技術を生かし、日本独特の生地の柔らかな風合いを実現。生地を染めた後に、さりげなく上質に織物風の柄をプリントしています。13 色のカラーバリエーションでお部屋の雰囲気に合わせ、お好みの色をお選び下さい。黄色・緑・青・赤・オレンジは濃淡をご用意しております。
2-2. 暖色(赤、ピンク、黄など)
ピンクや黄色などはカーテンの向こう側にある置き物の影が、はっきり見える程度の遮光性となっています。
暖色は比較的光が透けやすい傾向にあります。
プロがセレクトした暖色系のおすすめ遮光カーテン

D-840
アイボリー13色日本製防炎遮光カーテン
生地、染色、プリント、縫製と全て日本製商品です!日本の繊細な技術を生かし、日本独特の生地の柔らかな風合いを実現。生地を染めた後に、さりげなく上質に織物風の柄をプリントしています。13 色のカラーバリエーションでお部屋の雰囲気に合わせ、お好みの色をお選び下さい。黄色・緑・青・赤・オレンジは濃淡をご用意しております。

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ベルベット調の重厚感高級感漂う遮光カーテン
縦に立毛タイプの糸(モール糸)を使用することにより、肌触りの良いベルベット調の遮光カーテンとなっています。毛並みにより表情を変え、重厚感を備えた高級商品です。通常のカーテンだと 1 枚で 100cmを超える幅サイズだと生地と生地のつなぎ目が入ります。この商品ですと生地を「横使い」するので、どんなに広い幅のカーテンでもつなぎ目のないシームレスも人気のひとつです。格段に高級感が上がります!
2-3. 中間色(黄緑、緑、紫など)
カーテンの向こう側にある置き物の影が、よく見るとうっすら見えますがほとんどわからない程度の遮光性です。
黄緑などの中間色は一見淡色のように見えますが、実際には遮光性のある色彩です。
プロがセレクトした中間色系のおすすめ遮光カーテン

D-113
ライムグリーン 24色から選べる防炎1級遮光カーテン
1級遮光 防炎 プリーツ加工 24色から選べる豊富なカラーバリエーションの防炎1級遮光カーテンです。飽きのこないツヤ感を抑えたマットな質感で人気の無地カーテン。防炎加工を施しており、ご家庭だけでなく、宿泊施設やオフィス、店舗などにもお使いいただけます。

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13色 日本製防炎遮光カーテン
縦生地、染色、プリント、縫製と全て日本製商品です!日本の繊細な技術を生かし、日本独特の生地の柔らかな風合いを実現。生地を染めた後に、さりげなく上質に織物風の柄をプリントしています。13 色のカラーバリエーションでお部屋の雰囲気に合わせ、お好みの色をお選び下さい。黄色・緑・青・赤・オレンジは濃淡をご用意しております。
2-4. 薄い寒色(青緑、薄青、青紫など)
カーテンの向こう側にある置き物の影がほとんどわからない程度の遮光性です。 水色など淡色に見える明るい色合いの生地ですが、寒色系は高い遮光率があります。
プロがセレクトした薄い寒色系のおすすめ遮光カーテン
2-4. 寒色(ブルー、ネイビーなど)
薄い寒色でも見えなかったとおり、濃い寒色でもカーテンの向こう側にある置き物の影が全く見えない程度の遮光性を示します。かなり高い遮光性を期待できます。
プロがセレクトした寒色系のおすすめ遮光カーテン
2-4. ブラウン・ダークブラウン
同じナチュラル系ではありますが、ブラウン系は濃色に分類されるため透けにくく、カーテンの向こう側にある置き物の影は見えません。そのため、濃い寒色と同じくかなり高い遮光性が期待できます。
プロがセレクトしたブラウン・ダークブラウンのおすすめ遮光カーテン

D-1165
ざっくりとした質感が魅力の遮光裏地付きカーテン
先染めのスラブ糸を使用し、独特のデコボコのある表面感や色合いを表現しています。立体的な素材感のあふれる遮光カーテンです。遮光裏地付きなので、表の生地の風合いをなくすことなく、遮光カーテンとしてお使い頂けます。
このように、寒色であれば淡い色であっても光が通りにくく、一方で暖色では光が通りやすいという結果になりました。
それではなぜ暖色の遮光カーテンの方がより光を通してしまうのでしょうか?
一つの理由として考えられるのが、太陽の光(可視光)に含まれる光の成分に関係するものです。
先程申し上げたとおり、太陽の光には様々な色の光が含まれ、その一部が反射して人間の目に届きます。
ところが、上の図の中でも青や紫に近い光はすぐに消えてしまいやすい(散乱しやすい)性質があり、逆に赤など暖色に近い光は長い距離を進みやすいという性質があるのです。
そのため、暖色のカーテンを通ってきた光だけが人の目にも認識できる明るさになったことが考えられます。
このように、同じ遮光生地を使用していても、色によってその遮光性は大きく変わることがわかるのです。
同じ遮光等級であっても、
寒色の方がより遮光性が高くなる
3.近年人気の遮光カーテンカラー・ネイビー
いかがでしたでしょうか。
意外とカーテンの色の濃淡や、寒色・暖色の違いで遮光性が変わることがおわかりいただけたかと思います。
遮光性の高いカーテンを選ぶのであれば、濃い寒色やブラック、ブラウンなどのカーテンを選ぶのが効果的です。
遮光性の高い遮光カーテンを選ぶのであれば、濃い寒色やブラック、ブラウンなどのカーテンを選ぶのが効果的です。
しかし忘れてはならないのは、カーテンはインテリアの一部であるということ。
機能性ももちろん大事ですが、それにこだわりすぎてお部屋に似合わない遮光カーテンを選んでしまっては本末転倒でしょう。
でもどちらも両立させたい......
そんな時に専門家がオススメするのが、
今人気の遮光カーテンカラーである「ネイビー」!
もともと男性向けのカーテンとしての需要がほとんどだったこのネイビーは、一年に一度、新生活の時期にだけ売れる色と言われていました。けれども近年、西海岸風インテリアや大人シックなインテリアのアイテムとして、男性だけでなく女性にも人気のおすすめカラーとなっています。
濃い寒色であるネイビーは遮光カーテンとしての機能性も抜群です。 この機会に、ネイビーの遮光カーテンをインテリアに取り入れてみるのはいかがでしょうか?
関連リンク:ネイビーの遮光カーテンはこちら」
裏面をアクリルコーティング加工した遮光生地やボンディング生地を使用したカーテンは完全遮光性があるため、このような色による遮光性の違いはほとんどありません。
さらに、「完全遮光裏生地オプション」により完全遮光裏地を縫い付ければ、淡色や暖色の遮光カーテンであっても、完全遮光二重カーテンとして使うことができます。
関連リンク:完全遮光用裏生地オプションについて
このように、遮光カーテンが持つ遮光性の特徴と、デザインとをうまくインテリアに取り入れて、自分好みのコーディネートをしていきましょう。