カーテン失敗 10選

カーテンが引越しに間に合わない⁉

カーテンを注文したのに引越しに間に合わなくて困ったという経験はありませんか?

カーテンには、決まったサイズがすでに縫製されている既製カーテンと希望するサイズに生地から縫製するオーダーカーテンとに大きく分かれます。既製カーテンは注文すると在庫さえあればすぐに手に入るのですが、オーダーカーテンは注文からだいたい1週間~10日ほどかかります。生地からたくさんの工程を経て縫製されるために仕上がりまでに時間がかかるのです。特に、縫製工場が混みあう年末や引越しシーズンには出来上がりまでに10日以上かかる場合もあります。

引越しの日にカーテンが間に合わない、なんてことにならないようにオーダーカーテンはゆとりをもって準備しましょう。

アジャスターフックは万能じゃない⁉

カーテンの丈をアジャスターフックで調整しようとしたらうまくいかなかった、という方も多いのではないでしょうか?

購入したカーテンの丈が微妙に長かったり、短かったりしたときに数センチの調整をできるのがアジャスターフックです。カーテンのフックにはAフックとBフックがあり、カーテンレールについているランナー(カーテンを掛ける穴)に引っ掛けるフックの部分を動かして丈を調整します。AフックとBフックの注意点をみてみましょう。

Aフックはフックの部分が上の方に付いていますね。このフックを下に動かすとカーテンが上に持ち上がって丈が短くなります。約4㎝までは短く調整することができます。一方で、もともと上の方にフックが付いているので、上に動かすことはあまりできません(約1㎝)。上に動かすとカーテンが下がるので丈が長くなるのですが、約1㎝ほどしか上に動かせないので、Aフックは丈を長く調整することはできません。

Bフックはフックの部分が下の方に付いていますね。このフックを上に動かすとカーテンが下がって丈が長くなります。約4㎝までは長く調整することができます。一方で、もともと下の方にフックが付いているので、下に動かすことはあまりできません。下に動かすとカーテンが持ち上がって丈が短くなるのですが、Bフックは丈を短く調整することはできません。

このようにアジャスターフックといっても丈を長くも短くもできるわけではなくて、もともとついているフックがAフックのときは、丈を短くできるけど長くはできない。Bフックのときは、長くできるけど短くはできないのです。

アジャスターフックの特徴を覚えておくとカーテンの調整にとても役に立つと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

カーテンを掛けたら隙間ができた!

カーテンを掛けたときに隙間ができてしまうと、外から家の中が見えないかとても心配ですよね?また、寝室に外からの光が入らないように遮光カーテンを掛けても、隙間から光が入ってきたらせっかくの遮光カーテンが台無しです。

カーテンに隙間ができないようにする1つの方法は、幅にゆとりを持たせることです。

カーテンの幅は、レールにある動かないランナー(フックを掛ける穴)の端から端までを測った値に、5~7%プラスした値がおすすめです。(1.5倍・2倍ヒダのカーテンの場合)ドレープ(ヒダ)をつくるためにタックをとることから、レールにピッタリの幅だとカーテンに隙間ができてしまうことがあります。

窓に1枚のカーテンを掛ける片開きのカーテンではあまり気にならないかもしれませんが、2枚のカーテンを窓の真ん中で合わせる両開きのカーテンでは、窓の真ん中に隙間ができると、とても気になってしまうでしょう。1枚1枚のカーテンの幅にゆとりを持たせると、真ん中でカーテンが合わさったときに重なりができるために隙間はできないのです。

幅にゆとりがあるとカーテンのドレープがきれいにでるし、隙間もなくなるので幅を測るときにはレールの幅より少し大きめがオススメです。

使っているカーテンを測らないで!

カーテンを購入するときは、サイズを正しく測ることが最も重要です。レールの両端に付いている動かないランナー(カーテンを引っ掛ける穴)を基準に幅と丈を測るのが正しい測り方ですが、現在使用しているカーテンが掛けてあるときには、ついつい掛けてあるカーテンを外すのが面倒でカーテン自体を測ってしまうことがあります。または、サイズを測ることも面倒で、使用しているカーテンをお店に持って行って、「これと同じサイズで作って下さい」と注文する強者もいます。

今まで使用していたカーテンのサイズで新しいカーテンを作ることは絶対におすすめしません。カーテンは布製品で、しかも1枚の平面の布ではなく縫製された立体的なものです。例えば、カーテンの上部はタックを取るために縫い付けられているので引っ張っても伸びませんが、裾は引っ張れば広がります。台形のような形のカーテンの上部の幅を測るか裾の幅を測るかでもちろんサイズは変わりますよね?このような状態のものを測っても正しいサイズは測れません。

それに、ずっと窓に掛かっていたカーテンは経年劣化しているでしょうし、洗濯をしたことがあれば縮んでいることもあるでしょう。また、ポリエステル100%のカーテンなのか、麻などの天然素材のカーテンなのかなど組成によっても違いますし、メーカーによって縫製の仕方にも違いがあります。

せっかく新しいカーテンを購入するのですから、窓にピッタリなサイズのカーテンが欲しいものです。カーテンのサイズの測り方はけして難しくありません。“カーテンサイズの測り方”を参考に正しいサイズで注文するようにしましょう。

どこよりも分かりやすい!カーテンサイズの測り方>>

窓枠を測らないで!

カーテンは窓に掛けるもの。だからといって窓枠のサイズを測ってはいけません。正確には、カーテンはカーテンレールに掛けるものです。カーテンレールをよく見てもらうと分かりますが、実際の窓枠よりも長い場合もあれば、窓枠内に収められている場合もあり、窓によって様々です。

また、カーテンレールが窓枠よりもだいぶ上の方についている場合もあります。何度も言いますが、カーテンはカーテンレールに吊り下げるのですから、窓枠の高さを測っても、その上の方に付いているカーテンレールからカーテンを掛けると丈が足りなくて、外から家の中が見えてしまいます。このことから、カーテンのサイズを測るときに窓枠のサイズを測ってしまうと間違ったサイズのカーテンが仕上がってしまいます。

サイズを測るときは、窓枠のサイズではなく、カーテンレールを基準にして測るようにしましょう。

まずはカーテンレールを取り付けてから

カーテンのサイズを正しく測るためにはカーテンレールが基準になります。カーテンレールを取り付ける前に推測でカーテンの丈を決めてしまったら、いざレールを取り付けてカーテンを掛けたときに、数センチの違いでもカーテンのスソが床に擦ってしまって開け閉めがしにくくなったり、短くて隙間ができてしまったりします。

リフォームをしたときやまたは最近の建売住宅にはカーテン以外のもの(ロールスクリーンやブラインドなど)を取り付ける人が増えたことで、カーテンレールが付いていないことも多いようです。カーテンレールを自分で取り付けるにしろ業者さんに依頼するにしろ、レールを取り付けなければカーテンのサイズは決められないということです。レールの取り付けが入居のギリギリになってしまったら入居日にカーテンが間に合わないこともあります。

まずはカーテンレールを取り付けて、カーテンのサイズが正しく測れるようにしましょう。

届いたカーテンがイメージと違う

最近はカーテンをネットショップで買う人が増えています。実際のお店よりもネットショップの方がカーテンの種類が豊富で、カーテンを買うためのアドバイスが分かりやすく書いてありオススメです。

ただ、注意点もあります。商品やサンプルを手に取って選ぶことができる実際のお店と違って、ネットショップでは商品の画像と紹介文で判断しないといけません。ネットショップができるだけ忠実に画像を掲載しても、どうしてもそれぞれ使用しているパソコンやスマートフォンの画面環境によって見える色などに違いが出てきてしまいます。商品が届いてみたら色のイメージが想像と違って残念だった、なんて経験をした方もいるのではないでしょうか?

このようなイメージ違いをできるだけなくすために、ネットショップではサンプル生地を無料で取り寄せられるサービスがあります。 いくつか気になったカーテンのサンプル生地を取り寄せて、色の感じはどうか、生地の質感や風合い、厚さなど実際に見て触れて自分のイメージに合っているか確認してからカーテンを注文すると安心です。

カーテン生地サンプルを無料で取り寄せてみる>>

もう1つ注意したいのが、同じ生地のカーテンをリピートで購入するときです。カーテンは繊維製品です。同じ商品名の生地であっても生地を織る時期や染める時期の違いによって質感や色味に違いが出ることがあります。(生地のロット違い)例えば、以前買った白いカーテンをリピートでもう一度買ったらアイボリーのような色で前回の色と違う、というような感じです。

前回の色で作り直して欲しいと思っても、その時に在庫があるロットの生地でしかお店側も用意ができないのです。たとえ以前に買ったことがあるカーテンをリピートで購入する場合でも、再度サンプル生地を取り寄せて以前に買ったときと同じ色や質感かどうか確認した方が良いでしょう。

このように、実際の商品に触れることができないネットショップでは、できるだけ忠実な画像を掲載することはもちろん、分かりやすい商品紹介ページの作成やサンプル生地の無料提供など、私たちが安心してカーテンを購入できるよう様々な工夫をしています。ぜひ、サンプル生地を取り寄せて自分のイメージにピッタリのカーテンを探してみてください。

両開きの左右で柄が合わない⁉

カーテンは面積が広いためインテリアに与える影響も大きいのではないでしょうか?カーテンの色や柄ひとつで部屋の印象が大きく違ってきます。特に柄のあるカーテンは部屋の雰囲気を個性的に演出してくれます。ただ、柄のあるカーテンを買うときに気を付けなければいけないことが「柄合わせ」についてです。「柄合わせ」とは、両開きカーテン(2枚のカーテンを1つの窓に並べて掛ける)の左右の柄の位置を合わせたり、大きなサイズのカーテンで、2枚以上の生地を継ぎ合わせて作る際に継ぎ目の柄の位置を合わせたりすることです。

既製品のカーテンは、決まったサイズの生地を機械で一度に自動裁断するため、基本的に柄合わせはされていません。既製品でも、小さな柄のカーテンでは、そこまで目立たないと思いますが、大きな柄のカーテンになってくると、左右の柄の位置や継ぎ目の柄の位置が合っていなくて違和感があるかもしれません。その点、生地から希望のサイズに合わせて加工するオーダー品では柄合わせがされているので安心です。オーダー品では、柄合わせのことを考えて余分に生地をカットし、柄が合うように調整しながら縫製を進めていきます。

2級遮光カーテン クッカ(D-1196)[商品ページをみる]>>

お部屋をより印象的にしてくれる「大柄のカーテン」を選ぶときには、既製品ではなく、ぜひオーダーカーテンを注文してください。柄合わせがされた素敵なカーテンに仕上がるでしょう。

カーテンを洗濯したら縮んでしまった

カーテンも長期間掛けていたら汚れが溜まっていきます。そこで、思い切って洗濯してみたらカーテンが縮んでしまったということはありませんか?カーテンは繊維製品ですので、洋服などと同じで洗濯する前には組成と洗濯表示を必ず確認しなければなりません。例えば、麻は縮みやすい繊維ですので、麻のカーテンを水洗いしてしまったらけっこう大きく縮みます。(全体の約5%も!)カーテンは生地の面積も大きいので縮み方も大きくなってしまいます。

縮んでしまったカーテンを元のように使うには、スソの折り返し部分を出して丈を長くするとかアジャスターフックで調節するなどの方法があります。または、洗濯して縮むことを前提に最初から大きめのサイズでカーテンを作るという逆の発想もあります。

ともあれ、洗濯前に組成・洗濯表示をしっかり確認して、”カーテンの洗濯方法”を参考にして洗濯をすれば、自宅でもきちんとカーテンの洗濯はできます。または、お金はかかりますがプロのクリーニングに任せるという選択肢もあります。

自宅でも簡単!専門家が教える遮光カーテンの正しい洗い方>>

お気に入りのカーテンが不注意で残念なことにならないように、自宅でカーテンを洗濯するときには十分注意しましょう。

見えにくいミラーレースカーテン、夜は透ける!

ドレープ(厚地)カーテンを開けているお昼間に、外から見えないように「目隠し効果」のあるミラーレースカーテンを使っている方も多いのではないでしょうか?ミラーレースカーテンとは、カーテン生地に光沢のある糸を織り込み、鏡のように光を反射することで見えにくい(透けにくい)効果があるレースカーテンです。

光(太陽光)を反射することで見えにくくする・・・ということは、太陽光が少ない曇りの日や夜間は光が反射できないためにその効果が発揮されないということになります。

つまり、晴れた昼間では外から見えにくい「目隠しカーテン」でも、夜になると透けてしまって昼間の見え方とは違ってくるのです。とはいっても、普通は夜になるとドレープカーテンを閉めるのでミラーレースカーテンの効果がなくても外から見える心配はないでしょう。

ミラーレースカーテンのような「機能性レースカーテン」にはメリットとデメリットが存在します。ミラーレースに限らず、それぞれの機能の特徴を知ることで、自分に合ったカーテン選びができるのではないでしょうか?

機能レースカーテン特集を見る>>

まとめ

カーテンを購入するときに気を付けて欲しい「失敗10選」について書いてきましたが、やはり最も重要なことは「正しいサイズを測る」ということでしょう。気に入って購入したカーテンが窓に合わないサイズで届いたら、心待ちにしていた気持ちが一転、とても残念な気持ちになってしまいます。

また、オーダーカーテンは受注生産品のため、発注後は縫製が進んでいく中で変更、キャンセルができませんし、サイズ間違いなどのお客様都合での返品、交換は原則できません。このことから、必ず正しいサイズを測ってカーテンを注文するようにしましょう。

カーテンはけして安い買い物ではありません。窓数が多くたくさんのカーテンを購入するときはなおさらです。しかし、窓にあったカーテンを購入し、正しいお手入れをしていけば何年も部屋のインテリアとして活躍してくれることでしょう。

カーテンは身近にある存在ながら意外と奥が深いものです。この「カーテン失敗10選」を参考に、ぜひ「失敗しないカーテン選び」をしてください。