カーテンフックの選び方


カーテンを購入する際にパッケージによく付属として記載のあるカーテンフック。

名前を聞いただけで、なんとなくどういったものかの想像はつくかと思いますが、カーテンフックは、レールにカーテン本体を取り付けるものです。
いつも目にしているカーテン生地とは違って、その存在は意外と意識しないですよね。

でも、カーテンにはとっても大事なアイテムなのです。
実は縁の下の力持ち的な役割をもつカーテンフックについてご紹介します。

カーテンフックの種類

カーテンフックには、AフックとBフックの2種類があります。
Aフック? Bフック? なにがどう違うの?
初めて聞くと、すごく難しいことのように感じますが、とても簡単な話です。

  • Aフックは、カーテンを正面に見て、レールが見えるタイプです。
  • Bフックは、カーテンを正面に見て、レールが隠れるタイプです。


AフックとBフックは、取り付けるレールの違いで使い分けます。
下記のイラストは、一般のご家庭や、新築マンションによくあるパターンです。お部屋のレールがどうなっているかを、よく確認してみてくださいね。



AフックとBフックを選ぶことは、カーテン自体のサイズ(長さ)を決めることになるのでこちらを参考にしてみてください。

>>カーテンサイズの測り方はこちら


カーテンフックの形や素材の種類

カーテンフックの形や素材にいくつかの種類があります。
昔ながらの鉄フック、アジャスター式でカーテンの位置を微調整できるアジャスターフック、小窓や出窓などに最適な小柄なタイプのギャザーフック、どれも一長一短ありますが、用途にあわせることで使いやすいフックになります。




1. 鉄製フック

以前は、カーテンフックといえばこのタイプ!というものでしたが最近ではあまり見られなくなりました。
鉄という素材なので重さに強く、極端に重いカーテン(舞台の幕など)には使われることがあります。又、価格が安いので、一部の特価カーテン(既製品)に使われることはあるようです。

2. アジャスターフック

今のカーテンについているフックはこのタイプが多いのではないかと思います。
素材はプラスチック製で、レールをひっかける部分をスライドさせることでカーテン生地を上下に移動させ丈の長さを調節することができます。

少し専門的な話になってしまうのですが、アジャスターフック自体の大きさも数種類あります。ほとんどの場合は9cmと7.5cmの2タイプとなります。

  • 9cmのタイプ:オーダーカーテンに多く使用されています。
  • 7.5cmのタイプ:既製カーテンに使用されています。

    ※縫製スタイル等ですべての場合に当てはまるわけではありません。




なぜ同じアジャスターフックでこんなサイズ違いがあるのでしょう?

理由は簡単で、フックを取り付けるカーテン本体の芯地(カーテンのタックを作っている部分)の幅によって使い分けているのです。
カーテン本体の芯地も、大きく分けて9cm幅と7.5cm幅のものがあるんです。
それに合わせてフックも使い分けるというわけなんです。
9cmと7.5cmのどちらも使い方は同じです。使い勝手としては、どちらの大きさの方が良いということはありません。

アジャスターフックのはプラスチック製なので、使用状況にもよりますが経年劣化で割れたり曲がったりすることがあり、取り換えるタイミングが来る可能性があります。

フックの大きさを間違えそう・・・という方は、今お使いのカーテンからフックを1つ外してお店の方に確認してもらいましょう。
お近くのホームページや手芸屋さんにフックのみが販売されていますので簡単に取り換えられます。

アジャスターフックの動かし方

アジャスターフックは、フック部分の位置を移動できると聞いているけど、どうすれば動くのかわからないといった方が多くいらっしゃいます。
アジャスターフックの動かし方をご説明いたします。


レールにひっかける部分を下方向にスライドさせることで簡単に外れます。外したひっかける部分は、フック本体の上部に差し込めば、何度でも取り付けることが出来ます。



アジャスターフックは、このような感じで簡単に動かすことが出来るんですが、逆に言うと間違って元の位置からずれて動いてしまうことがあるんです。

カーテンは毎日開け閉めするものなので、ちょっとしたことでアジャスターの位置が動いてしまうこともあります。




アジャスターフックは構造上、カーテンが上の方向にずれていきますのでこんな感じでずれてしまっている事があると思います。

そんな時は焦らずに動いてしまった位置を元に戻してあげましょう。
元の位置がわからない場合はカーテンの一番上の部分を見てください。

一度に全部のフックがずれてしまうことは考えにくいので、正しい位置にあるフックに合わせて、アジャスターの位置をカチカチと動かして頂ければ元通りです。


アジャスターで調整可能な範囲はどれくらい?

アジャスターでカーテンの位置を調整できるとはいっても限度はあります。
Aフック、Bフックで上下に動くエリアはそれぞれで異なっており、アジャスターで丈を調整するからサイズは適当でよいといった考えはかなり危険です。
当然ですが、裾が引きずるからカーテンを上げるといった際は、レールからはみ出す範囲も増え、裾が足りないからカーテンを下げたいといった場合は上部が足りなくなる可能性があります。
上げ下げについては限度がありますので注意しましょう。

Aフックの場合はカーテンの丈を下方向(伸ばす方向)に約1cm、上方向(縮める方向)に約4cm動かせます。


Bフックの場合はカーテンの丈を下方向(伸ばす方向)に約4cm 、上方向(縮める方向)に約1cm動かせます。

でも、ご注意いただきたいのは、あまりアジャスターを使ってしまうと、カーテンの一番上が、レールや天井にぶつかってしまい動かなくなったり、カーテンの裾が床についてしまったりします。

カーテンは、最初に取り付けているフック(レールにひっかける部分)の位置が、一番見栄えが良いと思いますので、本当はアジャスターでの丈調節はおすすめしません。

できるだけ間違いのないサイズで、きれいなカーテンを楽しんでくださいね。

>>カーテンサイズの測り方はこちら


3. ギャザーフック(出窓カーテンに多いタイプ)

ギャザーフックとは、名前の通りギャザーテープ専用のカーテンフックです。
ギャザーテープを使うことが多い出窓用のカーテン多く使用されています。

他のカーテンフックよりも小さく、大体3cmほどの大きさです。

取り付け方は簡単で、ギャザーテープの取り付け場所に、カーテンの下の方向から差し込んで、クルッと回転させてください。これだけで取り付けOKです。

お洗濯のときに、フックを外して、付けなおそうと思ったら1つ足りない!!
ギャザーフックは、小さなものなのでこんなこともあるかもしれません・・
そんな時は、お近くのホームセンターや、手芸屋さんにフックのみが販売されていますのでご安心ください。

ギャザーフックは大きさの違いがほぼ無いのですが、もし不安があるようでしたらお使いのカーテンから1つ外してお店の方に確認してもらえば安心です。

お洗濯の時のカーテンフックの取り扱い

お洗濯時のカーテンの取り扱いはすごく大事な部分になります。
当然ですが、カーテンは生地ですから、硬いものでこすられると傷んだり破けてしまったりします。
フックを付けたままお洗濯をしてしまうと悲惨な状態になりかねません。
カーテンをお洗濯する場合は必ずフックを外しましょう。
また、お洗濯中に、フックを失くさないように、注意して保管しましょう。

フックの保管中にしておいた方が良いのは、「各カーテン別」でフックを分けておくことです。

カーテンは、巾によって使っているフックの個数が違います。各カーテン分として保管をしていれば、お洗濯後の、フック差し込み作業がスムーズになります。

慌てて1つ足りないとか、余っちゃったというふうにならずにすみますよ!
あわせてカーテンのお洗濯方法はこちらで詳しくご覧いただけます。



以上、カーテンフックのご紹介をいたしました。

普段は、あまり意識しないカーテンフックですが正しいカーテンフックの取り扱いは、カーテンのサイズや、お洗濯に大きく関係しています。

是非、参考にされてくださいね。